SHRM2013シカゴ大会から、世界の人材マネジメントの潮流がわかる!

ANSI/ISO人材マネジメントHRMの標準化を控え、持論への賛同を目指すHRプロ

2013年10月26日開催の戦略的人材マネジメント研究会での発表資料は、
こちらからダウンロードできます。

人事総務にもビジネス・マインドが問われる時代!
  世界最大(会員約26万人)の人事総務を中心にした人事プロのコミュニティ―である人材マネジメント協会(SHRM)の年次総会が、6月16−19日の4日間シカゴで開催された。
 今年は、過去最高の約15,000のHRプロフェッショナル(以後HRプロ)が集結、海外からも、カナダ(198名)、韓国(183名)、ナイジェリア(65名)、中国(57名)、サウジアラビア(44名)、インド(34名)が参加した。
 SHRMコンファレンスでの参加者の多くは、HR managerやTalent Manager、更には、HRプロを目指す人であり、その多くは、女性マネジャーである。
 今年の基調講演者は、例年の4名より、多い5名でした。
 その中で一番注目されたのが、ヒラリー・クリントン前国務長官です。未だに女性参加者から、盛んな喝采を受けていた。次期大統領選挙に再度挑戦することも否定してないことから、今後もその去就に注目を集めそうである。
 すべてのHRマネジャーには、ビジネス・マインドをつけてもらうことが重要だとして、グローバルな社会貢献事業を通して、知名度を高めたトムズ靴店のブレイク・マイコフスキーの成功話があり、モチベーション3.0のダニエル・ピンクは、本当のセールスとは、商品やサービスを売るより、自分の強みを知ってもらう方がもっと重要なのだと説いていた。
 日本でも講談社から、「人を動かす、新たな3原則」が2013年7月発売されたので、一読の必要がある。
 人事総務の人は、セールスと言うと自分の仕事ではないと思う人が多いようで、この本にある3原則(同調、浮揚力、明確性)を念頭にいれて、各部門のビジネスを支援することで、自分たちの仕事をキチンと理解してもらえ、感謝されるようになろう。あらゆるマネジャーがこの3原則に基づき行動をしているのかを、人事総務として、キチンと見定め、これを改善する様に各部署に促しているかどうかも問われる時代になる。
 また、元宇宙飛行士のマーク・ケリーとその妻のギャビー・ギフォート元議員が登場。
 リスク・マネジメントの重要性、頭部に弾丸が貫通しても、生命力の強さから、今ではなんとか話が出来る程度に回復した。前向き思考で、挑戦する気持ちを持ち続け、以前のレベルに回復するたけでなく、従来以上の目標の達成を目指している。 
 SHRM年次総会に参加することで、これからのHRプロとして何が求められているのかを気づかせてくれる
 まずは、 欧米の人事プロたちが、どんな方向に進もうとしているのかを知り、その内側をじっくりと探り、「さらにその上を目指すには、何をすれば良いのか」を考える貴重な情報気づきを得ることができよう。

SHRMとASTDのどちらに参加したらよいのか、迷ってます。
 人材マネジメント系の国際団体の国際大会に参加して、世界の人材マネジメントの潮流を見てから、どうするか考えたいと思っている方が結構多い。
 人材マネジメント関連の著名な団体として、人材マネジメント協会SHRM、全米人材開発協会ASTDの2つがある。この2団体の比較表を下記に示します。
 人材マネジメントと言っても、大変広い領域と言えます。皆さんが、人材開発を社内外で行っていて、世界の潮流を知り、これを取り入れたいと考えるならば、例年5月に開催されるASTD年次総会に参加されるのも良い選択である。特に、ケン・ブランチャード、ボブ・パイク、効果測定の権威のジャック・フィリップス、ジム・カークパトリックなどから、最新の話題を入手できる。
 しかし、人事総務の方で、世界の人材マネジメントのグローバルな動きを把握して、グローバル・ビジネスに役立てたいと考えている方には、例年6月に開催される人材マネジメント協会SHRMの年次総会に参加されるのが良い。
 SHRMが事務局を務めるISO HR標準化の動き、その中でも、パフォーマンス・マネジメント、タレント・マネジメント、戦力計画(Workforce Planning)HR Metrics (人財指標)HR Analytics(人材分析と予測)の最新導入事例を数多く見ることができる。
 特に、SHRMでは、アフターケアが優れており、Conference on demandを同時に申し込むとコンファレンス開催後、何と2週間(今年は、7月上旬)、200以上のセッションをオンラインで閲覧できる様になる。
 ASTDは、同様のサービスが、開催後2ヶ月以上かかるので、SHRMの方が早く見ることが出来るは驚きだ。しかも、殆どすべてのセッションが閲覧可能ですので、半数しか見ることができないASTDとのサービスの違いは歴然だ。
 いくら期間中頑張って、参加しても、参加できるのは、せいぜい20セッション程度。SHRMでは、このクイック・サービスのお陰で、出張報告書を書くのも非常に楽になる。これは是非利用すべきサービスになる。


SHRM2013コンファレンスでのキーワードは?
 今年のSHRM2013、及びASTD2013のキーワード動向を調べてみた。
 やりかたは、簡単です。SHRM及びASTDが提供するアプリをApp.Storeからダウンロードして、iPadで、キーワード検索したものである。(SHRMは、SHRM2013、ASTDは、ASTDEventsとして提供されている)
 見たいテーマが、パフォーマンス・マネジメント、タレント・マネジメント、Metrics &Analytics, HR Standardの場合は、このキーワードで検索してみると、明らかに「SHRM2013の方が、役立ちそう」と言う結論がすぐでる。
 もし、あなたが、研修効果測定Measurementに興味を持つなら、ASTDに参加するのが、おすすめである。皆さんも、自分の興味のあるテーマで試して見ては如何ですか!
 今では、ソーシャル・メディア関連でも、SHRMの方が充実している。
 ASTDでは、純技術的な導入手法のセッションが多いが、SHRMでは、「ソーシャル・メディアを採用でどう活用し、成果をあげたのか」とか、ソーシャル・メディアを社内導入する場合、ひとつ間違うと裁判沙汰になったり、若手人財からの反発を招いた事例を紹介している。ソーシャルメディアで、上司の悪口を言った社員が、解雇された事例があり、これが裁判沙汰になったケースに対する対策等、色々な事例を学ぶことができる。
 これらの経験から、社員マニュアルにて、ソーシャル・メディアの活用に関して、どのように記載すべきかをていねいに解説しているものもある。
 今年は、米国の標準化を推進するANSI(日本のJISにあたる)が承認したパフォーマンス・マネジメントの事例、多くのタレントマネジメントの導入事例、現在審議中の人財指標(HRMetrics)に関する事例発表も、増えている。
 現在SHRM事務局として、ANSI/ISO のHR標準化の最中、持論への賛同を目指すHRプロが、SHRMでの存在感を高めたいと言うことから、パフォーマンス・マネジメント、人財指標(Metrics)、Workforce関連、更には、それらを縫合するタレント・マネジメント関連の発表の増加につながったと思われる。 

ANSI/ISO HR 標準化で、存在感が一層高まったSHRMコンファレンス
 今年も、グローバル・ラウンジでのランチセッション、6月18日(火)4:00からの専門セッションで、ISO HR標準化の現状報告があった。 
 今年の大きな成果は、パフォーマンスマネジメント条項が、ANSIにて、承認された点である。
 今年末のTC260国際会議にて、ISO HR標準化に進展する項目も増えよう。 
 また、TC260委員会への正式加盟国が21カ国検討中の18カ国を含めると39カ国が準備をしているのも大きな進歩と言える。
 特に、ロシア、トルコ、インド、マレーシア、ケニア等の新興国からも、参加しているのも、注目される。
 なお、日本はまだ検討中。直前になって、参加表明するものと思われます。なにせ、多くの日本企業では、ISO9000等の認証を取得している所が多いが、この認証を今後新規取得或いは更新するには、最低限の効果性等を含む新しいガイドラインに基づいて判断されることになる。
 その背景として、従来のISO9000では、プロセス重視の認証であったため、ISO9000の認証の信用を落としかねないトラブルが出た経緯もありました。従い、今後の新規認証や更新では、最低限の効果性を求めることが、決定された。
 この実現には、新しいガイドラインとして、パフォーマンス・マネジメント条項の確立が必要になり、これに基づき認証されることになる。
 ASTDでは、毎年発表されているTDRP(人財開発報告指針)は、年末のワーキンググループの再編で、正式なテーマとして採用されることが決まった。(Lee Webster談)
 昨年度は、投資家用として、metricsの標準化を検討した際、一部の団体から大きな抵抗を受けた経緯があり、今回のTDRPは、あくまでも社内改善用とする模様である。
 Metricsには、他に、Workforce planning(戦力計画)内の各種の指標、及び DiversityMetricsの中の各種の指標に関しても現在準備中なので、HR標準化の重要な核になることは、間違いない。
 今回のISO標準化セッションでは、Dashboardの事例も紹介されており、今後は、これらのガイドラインに基づいたソフトウエアの開発も進んでいる。
 SHRMがISO HR標準化のアドバルーンを2010年ごろから掲げ始めたことで、HR標準化に関わりたいと考える独立系のHRプロ専門家集団は、TC260委員会での発言力を高め、重要な役割を果たしたいと考え始めるようになった。
 そのためには、他の人材マネジメント団体で持論を発表するより、HR標準化の事務局を務めるSHRMコンファレンスでの存在感を高めようとした。この効果により、SHRMの注目度が更に高まるという副次効果が働いたと言える。

 なお、詳細のSHRMシカゴ大会の視察報告会の資料は、こちらから、ダウンロード可能です。
 また、ANSI/ISO HR標準化の話は、戦略的人材マネジメント研究会で、聞くことができます。詳細は、こちら

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SHRM Dinner in Tokyo
July 23,2013

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